在留資格認定証明書申請における重要なポイントを、実務経験に基づいて解説させていただきます。
【申請書作成時の注意点】
■ 重要書類の記載
- 申請人(外国人配偶者)情報
・パスポートの表記と完全一致させる
・中国人の場合、漢字とピンイン両方必要
・タイ人の場合、英語表記を正確に記載
・生年月日は西暦で統一 - 扶養者(日本人配偶者)情報
・源泉徴収票と一致する収入金額
・職業と勤務先の正確な記載
・電話番号は日中連絡可能な番号
【提出書類における注意事項】
■ 婚姻関係立証書類
・結婚証明書の原本と訳文
・婚姻届受理証明書
・両者の出会いから結婚までの経緯説明書
※写真や手紙などの交際証明も添付推奨
■ 身分関係立証書類
日本人配偶者:
・戸籍謄本(発行後3ヶ月以内)
・住民票(世帯全員分)
・所得証明書(直近1年分)
・源泉徴収票(直近1年分)
・在職証明書
外国人配偶者:
・パスポートの写し(全ページ)
・出生証明書と訳文
・未婚証明書と訳文(母国発行)
・職歴証明書(必要に応じて)
【実務上のチェックポイント】
■ よくある不備事例
- 書類の不足
・婚姻の真実性を示す証拠不足
・収入証明の期間不足
・戸籍謄本の有効期限切れ - 記載の誤り
・氏名のスペルミス
・生年月日の相違
・住所の誤記載
■ 申請後の対応
・追加資料の提出要請への迅速な対応
・申請状況の定期確認
・交付後の在留カード申請手続きの準備
【特殊なケースへの対応】
- 収入基準を満たさない場合
・預貯金証明書の追加提出
・親族からの支援誓約書
・具体的な生活計画書の作成 - 短期間での婚姻の場合
・交際期間中のやり取りの証拠
・両家族からの証言書
・結婚に至った詳細な経緯説明 - 言語が通じない夫婦の場合
・通訳等のコミュニケーション手段の説明
・今後の日本語学習計画
・生活サポート体制の説明
【審査のポイント】
■ 重点審査項目
- 婚姻の真実性
- 安定した生活基盤
- 相互理解・意思疎通能力
- 生活維持能力
これらの点に留意し、丁寧な申請準備を行うことで、スムーズな認定証明書の取得が可能となります。