中国の未来を担う若者たちの結婚事情などに迫る

30歳以上で結婚をしていない女性のことを、日本では「負け犬」なんて呼びますね。あまり納得できませんが、何を隠そう私もそのひとりです。
最初にこの言葉を聞いたときは、「結婚や出産で人の勝ち負けを決めるなんてひどい!」と思いましたが、よくよく考えたら、中国でも「負け犬」女性たちに対して、かなりグサリとくるような表現をしています。
それは「剰女」。「剰(Sheng)」とは中国語で「残り」の意味で日本語に訳すと「売れ残りの女」。「負け犬」に負けず劣らずかなりストレートな表現ですね。
ただ、そんな「剰女」よりも、苦しい立場に追いやられているのが、「剰男」と呼ばれる35歳を超えた未婚の男性なのです。その理由は、中国人女性が結婚相手に求める4つの条件をクリアすることが、かなり難しいということが挙げられます。
3つまでは日本人女性からも聞かれそうな、「高収入」「クルマ」「持ち家」というありきたりのものなのですが、最後のひとつというのが、なかなかハードルが高いのです。
意外に思われるかもしれませんが、それは「戸籍」なのです。日本では役所に行けば簡単な手続きで戸籍を移すことができますが、中国では農村部の戸籍をもつ人が上海に引っ越したからといって上海の戸籍を得ることはできません。
このような「大都市戸籍」をもつと保険や銀行のローンなどでさまざまなメリットがあります。だから、結婚して「大都市戸籍」を得たいと願う女性が多くなるのも当然でしょう。事実、私の友だちにも、上海の戸籍が欲しくて、上海籍をもつ男性を探して結婚しました。
男性からするとゲンナリする話でしょうが、結婚を「現実」と考える中国人女性にとってこれら4つの条件は譲れないところなのです。
今年のバレンタインデーの前日、中国で初めて「剰男剰女健康状況調査報告書」なるデータが発表されました。調査対象の16万人のうち75%が、「孤独・さびしさ・焦りなどマイナス情緒」を感じており、中でも「孤独・さびしさ」が22.2%とダントツトップという結果でした。
著者プロフィール:Wu Yu

 

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